今回ML-360を実際に使ってみて今後旋盤を購入しようと思っている方の参考になればと思い自分のインプレッションを書いておきます。
結構旋盤に興味はあるがどんな物を購入したら良いのか悩む方が多いようなので、今までの少ない経験から少しは参考になるかな程度の事を書いてみました。
内容はあくまでWs43の個人的な見解です。
旋盤の価格は何で決まる?
1..どこまで大きな物を加工できるか
2..精度をどこまで調整してあるか(旋盤本体)
3..オプション品があるか
4..耐久性・使っている部品の信頼性・サポートの有無
大きく言えばこの4項目ではないでしょうか
以前バイトを購入する時に聞いた話しでは、主軸貫通穴の径が大きいほうがロスが無いのでいい。
パワーもある程度有ったほうが扱いやすいと聞いた記憶があります。
1口に旋盤と言っても大きさがイロイロです。
規格の呼び名としてC1・C2・C3・・これ以上は模型では必要無いと思います。
一例として
C1
■ベッド上の振り 140mm
■芯間距離 250mm
■スピンドル内径 10mm
■スピンドルのテーパー MT#2
■テイルストックのテーパー MT#1
■スピンドル速度 100-2000RPM
■定格消費電力 200W
■ねじ切り 0.5~1.25mm
▲正味重量 23kg 梱包重量 32kg+付属品=(40kg)
- ------------------------------------------- C2(以前自分が使っていた物)
- ------------------------------------------- C3 C2の芯間距離違い
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- ------------------------------------- C1の機種
- --------------------------------------
- ---------------- こんなの買ってもね(超極小)これでは43は無理でしょう
- --------------------------------------------------------------------------- 綺麗に仕上げるには
■ベッド上の振り 180mm
■芯間距離 300mm
■スピンドル内径 20mm
■スピンドルのテーパー MT#3
■テイルストックのテーパー MT#2
■スピンドル速度 低速 100~1100RPM 高速 100-2500RPM
■定格消費電力 300W
■ねじ切り 0.4~2.0mm
(インチねじ切りセットをご購入いただくと12-52TPIのねじ切り可能)
寸法と重さ
▲正味重量 37kg 梱包重量 40kg+付属品=(60kg)
本体重量 約44Kg
梱包後 約55Kg
C1以下?の機種
サカイ ML-210 卓上精密旋盤 (123000円) 7.7kg
http://www.tool-net.jp/tools/sakai/ml_210.html
★プロクソン マイクロレース PD230★ サカイML-210と同じ
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v141327336
精密ミニ旋盤コンパクト3(58800円) 13.5kg
http://www.toyoas.jp/products/category/senban/detail.html?p=48
小型卓上旋盤 MOTHMACH L250V(58000円)19kg
http://item.rakuten.co.jp/auc-himitsukichi/c/0000000310/
万能精密旋盤コンパクト7(99750円)23Kg
http://www.toyoas.jp/products/category/senban/detail.html?p=49&pg=0
超低価格卓上旋盤C1、芯間250(39800円オークション)コンパクト7同じ物
http://page15.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t205533687?u=;threescom
ミニ卓上旋盤 FL200E(主軸正逆転機能付)73500円~ 23kg
https://www.kotobuki-mecanix.co.jp/cgi-bin/list4.cgi?target=fl200e.html&cate=fl200
C1とC2の間ぐらい
★プロクソン マイクロレース PD400(30万円代)
http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s187160136
サカイ 卓上旋盤ML-360 (276000円) 30kg PD400と同じ
http://www.toyoview.co.jp/sub5.html
C2の機種
精密卓上旋盤コンパクト9 (173250円)37kg
http://www.toyoas.jp/products/category/senban/detail.html?p=54&pg=0
★小型卓上旋盤 MOTHMACH L300V★(84000円)55kg(個人的に良いと思うが重たい)
http://item.rakuten.co.jp/auc-himitsukichi/c/0000000311/
ミニ卓上旋盤 FL260E/350E(主軸正逆転機能付)84000円~ 30kg
https://www.kotobuki-mecanix.co.jp/cgi-bin/list5.cgi?target=fl260e_350e.html&cate=fl260
以上が今簡単に手に入る機種です。
番外編
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v123103315
現物はタバコ3箱ぐらいだったはずで掴める径も小さい
ここで言えるのは精度は自分で出す物なので測定器(ノギス・マイクロメータ・ダイヤルゲージ等)を使うと0.1までどんな旋盤でも対応できます。
時間をどれだけかけるかですね
バイト(刃)は切れ味の良い物を使う事、掘削油を使う事で綺麗に仕上がります。
お金をどれだけかけるかです。
自分に必要な旋盤を選ぶには
では自分にとって必要な旋盤を選ぶポイントは
1・置き場所の問題(重量とスペースが一番かな)
2・何mmまで加工するか。43の場合は大きくても20mm程度だと思います。
3・長さは(43の全長が10cmでも作業スペースが必要なので大き目)
4・自分でメンテナンス出来るか(メーカー製を買うか・2流品を自分で調整する)
5・利用頻度(良く使う物なら多少お金をかけてもいい)
以上4項目を考慮し自分にあった旋盤を選ぶ
単にタイヤや丸のパーツを作るぐらいならどんな安い旋盤でも出来ます。
KS-200は少々パワー不足かも? 小さすぎ、硬い材料はつらいかも
http://y.aucfan.com/aucview/yahoo/k134454874/
私が一番思うのはC1以下のクラスだと横送りの構造が違うのです。
C1以下だと位置合わせが面倒です。ML-360も同じで使いにくい
※横送り=旋盤に対して横に動かず機構
C2からは正面のダイヤルで動かずので簡単に左右の移動ができます。
(工場などの旋盤と同じ構造)
最初に揃える物
旋盤本体
バイト (自分が使いたい材料にてきした物で必要な用途分が必要)
Ws43が一番使うのは、3本ぐらいです。
ノギスかマイクロメータ(外径・内径を計る)
ダイヤルゲージ(中心を出す)
掘削油
照明(バイト部分を照らすと便利)
必要な工具(通常はセットに入っている)
材料(樹脂・アルミ・真鍮など)
その他
見ればわかる事ですが、今は中国が生産拠点です。
国内で販売しているメーカー品は中国の物を購入し自社で調整してオリジナル商品として販売してのが殆どです。
中国製と言って4万円で売っている物と15万~20万で売っている物は同じ物です。
メーカーで調整されているかいないかの違いがあります。
またモータを日本製に交換している場合もあります。
正直サカイやプロクソンの旋盤が高い理由はオプションが多い事とメーカーサポート料だと思います
海外では同じ物(ML-210等)を半額以下(4万円強)で新品を販売しているサイトもあります。
URLは覚えていませんがHPはありますので安く購入しようと言う方はそちらのルートを自分で開拓してみて下さい。
タイヤや簡単な丸い物を作るだけなら4万の物でもいけますよ
でも今後もっと高度な事をしたいと思う方は欲しいオプションなどが購入できる旋盤を選んでおいたほうがベストです。
以上これから旋盤に手を出そうと思っている方の参考になればいいですが
おまけ 海外のモデルカー作り
http://s5.photobucket.com/albums/y168/alpkop/diecast_uretim/?sort=ascending